黒い下着の女 第三十一話
そこは、長い渡り廊下となっていた。昼間だというのに薄暗く、どこか陰鬱な感じが漂う。Y男は、このことにも違和感を覚えた。長い廊下を、音を立てないよう細心の注意を払いながら、進んでいくY男。と、とある障子の襖が気になって足を止める。単なる偶然かもしれないが、なぜかそのふすまが、Y男の目に止まった。障子に側頭部を当て、聞き耳を立てるY男。内部(なか)からは、なんの物音も気配もしない。大胆にしょうじを開けるY男。思ったとおり、そこには誰もいなかった。中に入るY男。そこは...。
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