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黒い下着の女 第五十一話

 「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」 黒井下着子の口内で、激しく舌を使うY男。下着子の口の中をくまなく攻めまくるY男の舌。女の口の中で暴れまくる舌。きわめて濃厚なディープキス。男と女の舌と舌が、絡まり合い、もつれ合い、愛し合う。

黒い下着の女 第五十話

 「ブチューッ!」 激しくキスをするY男。激しくキスしまくるY男。何度も、何度も、何度も。激しく、激しく、激しく。狂ったようにキスしまくるY男。 Y男は、舌を突き出した。黒井下着子の唇につき入れる。下着子の歯を割って、おのれの舌を突き入れるY男。

黒い下着の女 第四十九話

 Y男は、ペニスを引き抜いた。たちまち熱い液体が溢れ出す。 Y男は、キスした。謎めいた微笑を浮かべる、あの唇を奪ったのだ。自分は、いま、AV女優とセックス!している。そう考えると興奮が止まらない。Y男の理性はとっくに崩壊していた。

黒い下着の女 第四十八話

 黒井下着子の膣は、意外にも(?)緩くなかった。Y男の男根を締めつけてくる。 「うっ」 Y男は、イッた。 「ドピュッ!ドピュッ!」 Y男は、射精した。いきおいよく飛び出るY男の精子。Y男は、精通は経験済みだったが、誰か他人の腔内におのがスペルマを発射するのは、これがはじめてだった。 ドクドクと、腔内に溢れるY男の精液。

黒い下着の女 第四十七話

 6.黒井下着子 Y男は、発射を必死にガマンしながら、股間にあるものを突き出した。Y男の怒張し切ったペニスは、女の黒いパンティーを一撃で突き破った。そのまま、黒井下着子の股間にめり込む。 「ああっ!」 下着子は、思わず喘いだ。それくらいY男のペニスの勢いは、力強かった。Y男の怒張ペニスが黒井下着子のウァギナを刺し貫いた。 「ドパンッ!」 男と女の肉体が、音立てて密着する。

黒い下着の女 第四十六話

 妖艶な姿態で、Y男を挑発する女。Y男の股間は、もう、はちきれんばかりに怒張し切っている。 「名前は?」 最後の理性をふりしぼってY男が、女に尋ねた。 「黒井下着子」 黒井下着子。それは、あのビデオ(『黒い下着の女』)の主演の女優の女優名だった。Y男の確信は理解へと変わった。 「セックスさせてください!」 Y男は、勇気をふりしぼって言った。しかし、最初の女(黒井下着子)の申し出を忘れている。 「いいわ。」 黒井下着子が応じる。

黒い下着の女 第四十五話

「何歳ですか?」 女に年齢を聞くY男。もうなんでもよかった。Y男の理性は、すでに崩壊していた。Y男は、高二で童貞だったが、本能のおもむくままに、目の前の女を犯したくてしかたがなかった。もう、それ以外、考えられなかった。 「24歳」 女は、自分の年齢を答えた。ところで、女の現在の姿態は、あのビデオ、『黒い下着の女』のレーベル写真の画面と同じだった。それそのものだった。Y男は、女が、あのビデオ(『黒い下着の女』)の主演女優そのひとであることを確信した。

黒い下着の女 第四十四話

 右脚を体に直角に伸ばし、左脚を45°くらいに開く。その状態で、上体をやや左に傾ける。ゆるやかなカーブを描く女の上半身。ウェーブのかかった長い黒髪がこぼれ落ちる。女の微笑みは、いまや、あの謎めいた微笑ではなく、より強調されている。とてもセクシーに見える笑い顔となっているのだった。Y男の股間は、もう張り切り過ぎて、破裂する寸前のようだった。Y男は、我慢汁が出た。

黒い下着の女 第四十三話

 女は、年の頃は、24、5歳くらいだろうか。高校二年で17歳のY男より、数歳、年上である。 女は、余裕の態度で、ゆっくりと、Y男の背後に回り込む。Y男も180°回転する。障子の入り口の反対側、部屋(和室)の奥の壁を背にして立つ女。やがて、女は、腰をおろす。ペタンと、畳に尻を着け、両脚を伸ばす。その両脚を開く女。

黒い下着の女 第四十二話

 黒い下着姿となった女は、あの謎めいた微笑を浮かべている。女は、胸を張り、胸の前で腕を組み、両脚を肩幅に開いて、Y男を挑発する。Y男は、股間をそそり立った。こんな状況のも関わらず、Y男は、女に欲情した。

黒い下着の女 第四十一話

 そこにあらわれたのは、黒いアンダーだった。黒いブラジャー。黒いパンティー。黒いガーターベルト。黒いショルダーガーター。腰のガーターベルトとショルダーガーターには、部分的に白い部分も混じっている。 黒い下着だ。一式の黒下着。それは、まぎれもなく、あのビデオで見た黒い下着の女そのものだった。

黒い下着の女 第四十話

 女は、スカートのフォックを外した。そして、スカートのファスナーをひきおろす。クリーム色のスカートが、“ストッ”という擬態語とともに、畳の上に落ちる。女は、完全に、純白のブラウス(アンダーブラウス)姿となった。女は、なおも、セクシーな動きで、アンダーブラウスの両肩のひもを外す。アンダーブラウスが畳の上に落ちる。そこにあらわれたのは...。

黒い下着の女 第三十九話

 女は、上着を脱いだ。女は、脱いだ上着を床(畳)の上に落とした。次いで、ベルトを外す。ベルトをスカートの腰から抜き取ると、同じように畳の上に落とす。クリーム色の上着の下からあらわれた純白のブラウスを脱ぐ。その下に、ブラウスと同じく純白のブラウス(アンダー)があらわれる。

黒い下着の女 第三十八話

 5.部屋 Y男は、吃驚した。一瞬、なにを言っているのかわからなかった。この状況下でそんな台詞が出るとは思いもよらなかったのだ。Y男は、わけがわからずたたずんでいる。 「そうしてくれたら、許してあげるわ。」 女が続ける。 なお、Y男が固まっていると、 「もう、じれったいわね。」

黒い下着の女 第三十七話

 Y男の狼狽をよそに女が再び口を開く。 「ここでなにをしているのかしら?」 さきほどと同じ台詞を繰り返す女。Y男は、狼狽するあまり固まったままだ。 女が、三度、口を開く。 「ここでなにをしているのかしら?」 もしや、自分がなにか受け応えしなければ、この女は永遠に同じことを繰り返すのではないか?Y男は思った。 「ここでなにをしているのかを聞いているのよ。」 違った。 「あなた、誰かしらないけど、人の家に無断で上がり込んでいるのよ。普通に考えて不法侵入だわ。警察に連絡するわよ?!」 なにも答えない(答えられない)Y男に対し、たたみかける女。

黒い下着の女 第三十六話

 ところで、Y男の眼前に佇立している、この女は、やはり、あのビデオの主演女優の女にちがいないようだった。それくらい、眼前の女とビデオの女優とはうり二つだった。いや、もはや同一人物だろう。Y男は、自分の中で断定した。 Y男は、うろたえていた。目の前の女の異様な様子から、この女がこんなまともな台詞を述べるとは夢想だにしなかったからだ。二重の狼狽だった。

黒い下着の女 第三十五話

 女は、笑っている。なぜ、この状況下で笑っていられるのか?いかさま不気味なものを感じるY男。そして、ややあって、ついに、女が口を開いた。 「ここでなにをしているのかしら?」 しごくまっとうな問いだった。狼狽しているY男。しかし、女の異様な様子から、そのようなまともな言葉が発せられるとは、Y男の思いもよらなかった。

黒い下着の女 第三十四話

 驚きあわてるY男。女は、微動だにしない。その場に佇立している。ややあった。うろたえていたY男だったが、やがてなにかおかしいことに気がついた。クリーム色のスーツをまとったその女の表情だ。笑っているのだ。女は、かすかな微笑を、その顔にたたえていた。謎めいた微笑だった。この状況でなぜ笑っているのか?

黒い下着の女 第三十三話

 この部屋は、あのビデオの部屋とそっくりだった。いや、“そっくり”というには、あまりにも、あのビデオの部屋と同じ要素に満ちていた。 (あの部屋ではないのか?) Y男がいぶかしんでいると、背後で気配がした。思わずふりかえるY男。 そこに、あの女が立っていた。

黒い下着の女 第三十二話

 そこは、畳の部屋だった。なんの変哲もない和室。六畳間。調度品のたぐいはすくなく、飾り気もない。さしてケレン味もない、平凡な六畳間であった。しかし、Y男に対しては、特別な印象をもたらした。 (この部屋、どこか見覚えがある。) Y男は、はっきりとわかった。この部屋は...。

黒い下着の女 第三十一話

 そこは、長い渡り廊下となっていた。昼間だというのに薄暗く、どこか陰鬱な感じが漂う。Y男は、このことにも違和感を覚えた。長い廊下を、音を立てないよう細心の注意を払いながら、進んでいくY男。と、とある障子の襖が気になって足を止める。単なる偶然かもしれないが、なぜかそのふすまが、Y男の目に止まった。障子に側頭部を当て、聞き耳を立てるY男。内部(なか)からは、なんの物音も気配もしない。大胆にしょうじを開けるY男。思ったとおり、そこには誰もいなかった。中に入るY男。そこは...。

黒い下着の女 第三十話

 Y男は、意を決してドアのノブに手を掛けた。ノブを回すY男。鍵は掛かっていないようだ。ノブは容易に回った。扉を開け、すばやく中に入り込む。音を立てないよう細心の注意を払いながら、扉を閉める。なんとかうまいこと家の中に入ることに成功したY男。ドアから向き直ると、そこは当然ながら三和土である。この家の外観の広壮さからは想像できないほどせまい三和土である。Y男は、違和感を抱きながら、とりあえず靴を脱ぎ、上がる。

黒い下着の女 第二十九話

Y男は、しばらく、その場につっ立っていた。しばらく、その場に立ち尽くしていたが、やがて、意を決して家の敷地内に踏み込む。そのまま、ツカツカと家の玄関口へと歩いていくY男。そして、玄関の戸の前まで来ると立ち止まる。Y男の眼前に、いましがた長い髪の女が吸い込まれていった家の玄関の扉が迫る。

黒い下着の女 第二十八話

 長い髪の女は、家の玄関口に立った。女の派手な外見は、このうらぶれた地所とも女の目前のぼろ家ともいかにもミスマッチだった。まさか、この家の住人なのか?いや、住人とはかぎらないかもしれないが。固唾を呑んで見守っているY男を他所に、女は、玄関の戸を開けると、内部(なか)へと消えた。音もなく玄関の扉が閉まった。

黒い下着の女 第二十七話

4.女 ウェーブのかかった長い黒い髪の女は、そのまとった衣服と同色(クリーム色)のハイヒールの高い靴音を鳴り響かせながら歩いていく。やがて、女は、家の敷地に踏み込んだ。どうやら、女の目的もこの家らしい。というか、女の目的地そのものだったというべきだろうか。この家が。

黒い下着の女 第二十六話

 その敷地内には、車も停めてある。白い車。この車にも、家と同様、時が止まっているかのような感じを、Y男は感じた。全体に古く、また、ぼろい。家もそうだが、この車にも、まるで、もう何十年もそこに止まったまま動いていないかのような印象を、Y男は受けるのだった。 車に、ワックスはかかっていなかった。 一体、この家(そしてこの車)の住人(運転者)は、どういう人たちなのか。Y男は、不思議に思うのだった。

黒い下着の女 第二十五話

 ただ、その「家」は、全体にぼろい感じがあった。築何十年かわからないが、全体的に古い印象がある。それにあまり掃除も行き届いていないらしく、ところどころに(あまり目立った箇所ではないが。)「こわれ」や「はがれ」が目立つ。また、目立たない箇所にではあるが、隅の方には、植物が絡まっているのが見える。内部の様子はわからなかったが、外見的にはそんな感じであった。一見、人が棲んでいなさそうにも見える。巨大だが、ぼろい...。廃墟のようにも見え、不吉な印象をY男は、その家から受けるのだった。

黒い下着の女 第二十四話

 そこは、やはり、うらぶれた住宅街だった。しかし、今度のうらぶれ感はさらに激しい。どうして東京のど真ん中にこんなところが、と思わせるようなところだ。どこか隠れ里を思わせる雰囲気があった。Y男の目に真っ先に飛び込んできたのが、「家」だった。門柱も囲いもない、しかし、だだっ広い、庭とも言えないような敷地があり、その奥に「家」はあった。広い敷地の奥に「家」が鎮座していた。邸宅といってもいいような大きな住宅であり、旧家のような風情がある。

黒い下着の女 第二十三話

 女は、路地に入った。女のあとを追って、自分も路地に入るY男。女は、せまい路地を歩いていく。女を見失わないよう、一定の間隔を保ってあとを尾行けていくY男。せまい路地をジグザグに進む女。そこには、複雑に入り組んだ迷路のような路地裏世界が形成されているのだった。女を見失わぬように、かつ、女に気取られないように注意しながら進む。途中、ドブ川に出くわすこともあった。それらの諸々諸々(しょしょもろもろ)を越えて、ついに開けた場所に出た。そこは...。

黒い下着の女 第二十二話

 3.家 ウェーブのかかった長い黒髪の女のあとをつけていくY男。女は、立ち止まることなく、どこかに立ち寄ることもなく、歩いていく。女は歩き続け、ついに郊外に出た。 (どこまでいくのだろう。) いぶかしむY男。 女は、さらに歩き続け、やがて、都心を少し離れた住宅街に出た。わりとうらぶれた感のある住宅街だ。女は、街路を歩いていく。と、女が、とある路地に入った。あわててあとを追うY男。その先になにが待っているのか...。