Slave of the love 第十話
S美は、目を覚ました。うす暗い室内。せまい一室である。室内は、うす暗かったが、この空間が狭小な一室であることが、なんとなくS美にもわかった。S美は、寝台の上に、身をかがめた状態で、横向きに寝ていた。いや、“寝かされていた”。そう。S美がこのどこともしれない場にやってくることとなった者たちの手によって。そのことを思い出したS美は、飛び起きた。下半身(両足)をベッドの上に差しのばした状態で、状態だけを起こしてまわりを見回す。いた。三人の男たちが。S美を、この場に拐(さら)ってきた、三人の下級生(一年)男子たちである。
「へへへ。」
男たちは、あいかわらずニヤニヤとした笑いを浮かべている。ベッドの両脇に一人ずつ、ベッドの後端に一人が立っている。ベッドの上端は、壁となっていた。S美の居るベッドを、三人で、卑劣に取り囲み、けして逃げられないような布陣を形成しているのであった。
コメント
コメントを投稿