パンチラ学園X 第四十三話

 少年Yは、あわてていた。無理もないが。紗姫先輩も、当然、気づいているだろう。Xも樹上の連中も、笑うでもなく、見守っている。衆目の関心が集まる中、意を決したようにYが歩き始めた。あろうことか、紗姫先輩が使用中のシャワールームに向かって。

なにを考えているんだ?

驚くと同時にあやしむ少年X。樹上の連中も同様らしく、Xにも、彼らの驚いた様子が、気配として伝わってくる。

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