パンチラ学園X 第二十九話

 目の正体は、少年Xのそれと同じ、“レンズ”であった。無数のレンズ。少年Xの持つそれと同じ、カメラの望遠レンズもあれば、ビデオカメラのレンズもある。普通のカメラのそれもあった。これはいったい?!

そんななかで、紗姫先輩は、無数のカメラの存在を、しってかしらずか、下着姿のまま湯浴みをしているのだ。

Xは、この時、すべてを理解した。いまこの場に集って、シャワールームの紗姫先輩を狙ってレンズを向けている連中は、みんなおたがいの存在を熟知しているのだ。いまこの場にい合わせている全員が、おたがいのことを知っており、一致団結するかのようにして、紗姫先輩にレンズをフォーカスしているのだ。Xの推理は、こうだ。

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