パンチラ学園X 第六十八話

 かりにZ山とする。Z山先生は、数学の教諭であった。25歳。彼は、妻子持ちではなかったので、不倫ではないが、大問題にはちがいなかった。

一ヶ月もの間、赤井水着子先輩に関してなんの成果も得られていないX。そんな、ある日、彼が、街中をフラフラしていると。偶然、通りかかった、とあるラブホテルの前で、二人の男女を見かけた。二人の男女は、いままさにラブホテルに入っていくところであった。その二人の男女こそ、赤井水着子先輩と、そして、同じ学校に務める数学教師、Z山先生だったのである。

Xは、迷うことなく、いままさにラブホテルに入ろうとしている二人の姿を激写した。たまたま、携行していた、小型のデジカメ(画素数四十万画素の)で。

ラブホテルの中まで、ついていくことなど、もちろん、できなかったが、これで充分であった。言い逃れができることではない。

これで、Xは、紗姫先輩につづいて、赤井水着子先輩の弱みも握ったことになる。

(やったぜ。紗姫先輩につづいて赤井先輩も。ぐふふふふ~❤)

ひとりひそかに悦に入る、少年X。

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