パンチラ学園X 第八十四話

 男✕3、女✕1の集団は、森林地帯に足を踏み入れた。森の内部(なか)へと消えていく男女の一隊。50メートルほど後方を歩いていた少年Xは、あわててそのあとを追った。

森のとば口までたどりついた、X。だが、すでに男女の姿はない。またもあわてていま入っていった男女のあとを追って、森に分け入る少年X。

森の入口からの道は、人が通れる細い道となっている。当然ながら、黒い地肌がむきだしの土でできた道である。周囲は、見渡すかぎりのうっそうと生い茂った森林となっている。

人の声がする。男と女の声。女の声は、聞き慣れた白華院先輩の声だ。Xは、思わず声のする方へと、急ぎ足でむかった。声がじょじょに大きく、はっきりと聞こえるようになってくる。男女の声が、Xの耳にもはっきりと聞こえるところまでせまった。距離にして5メートルくらいだろうか?

Xは、草葉のかげから、そっと覗いた。そこには、ある光景がひろがっていた。

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