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私立セクシー学園X 第八十話

 露央沙の自宅。レースのカーテンのある自室に、現在、露央沙の姿はない。現在、露央沙の家族はこの家を出払っていて、いない。玄関、台所、リビング、どこにも彼女の姿はない。バスルーム。ここに、蠢く影があった。蠢く影の正体は、人であった。それも、一人ではない。二人の人。一方は、男、他方は、女だった。二人の男女の姿。二人の男女は、バスルームにもかかわらず、服を着ているようだった。女の方は、セーラー服、男の方は、学生服のワイシャツにズボンといういでたちである。

私立セクシー学園X 第七十九話

 なにしろこれまで露央沙は、命令する立場だったのだ。これまで彼女に逆らう者はなかった。女王様だったのだ。彼女は。それが、彼女の弱みを握ることによって、その立場を失わせる者があらわれたのだ。そのことは、彼女にとって驚愕であり、またショックであった。女王様の身分から奴隷の立場へと突き落とされたのだ。露央沙は、しばらくの間、その事実から、そのショックから立ち直れないでいた。しかし、それも一時の間のことだった。彼女の順応性は高く、時が経つにしたがって、マゾとしての、牝としての悦びに目覚めていくのであった。

私立セクシー学園X 第七十八話

 よしおは、客として露央沙の務める店にやってくることもあった。普通に料金を払って、サービスを受けるよしお。そうした店(露央沙の務めている風俗店)で、よしおは、他の働いている女性には目をくれず、露央沙だけを指名していた。露央沙に対して一途なよしお。私生活でも浮気もしていないようだった。そういう点でも、よしおは、純粋だった。ちなみにSMクラブでの露央沙は、Sの女王様ではなく、Mの牝奴隷専属の契約内容だった。それもよしおのリクエストだった。風俗店でも他の場所でも、よしおは、露央沙にぞっこんだった。よしおは、あらゆる体位で露央沙を犯した。あらゆるプレーもおこなわれた。露央沙は、マゾの快楽に目覚めた。

私立セクシー学園X 第七十七話

 よしおは、ドのつくSだった。露央沙は、よしおから、より過激な風俗店で働くよう命じられた。よしおは、露央沙に対して金銭を要求することはなかった。そういう点でよしおは、純粋だった。もともと、肉体を要求するのだから不純だが。不純かつ純粋というかなんというかそういうことだったのである。露央沙は、よしおからより過激な風俗店で働くよう強要された。その内訳は、SMクラブ、ストリップ劇場、ハードなプレイを可能とする風俗店などである。よしおに自身の弱みを握られている以上、露央沙には、よしおの命令にしたがわざるをえない状況だった。露央沙は、したがった。

私立セクシー学園X 第七十六話

 露央沙は、したがった。これで、よしおも少しはおとなしくなるかと思った露央沙だったが、その予想ははずれた。おとなしくなるどころか、それからのよしおは、ますます燃えるようになったのだ。コンドームもピルの使用もあいかわらず許してもらえない。そして、以前にもまして露央沙に狂うようになった、よしお。露央沙が再び妊娠するのに時間はかからなかった。妊娠→中絶を繰り返す露央沙。露央沙は、股間を押さえていることもあった。股間を押さえる露央沙を見た男子たちは、自分の股間を押さえていた。

私立セクシー学園X 第七十五話

 露央沙は、婦人科に行った。婦人科では、妊娠検査薬を渡された。結果は、陽性だった。がく然とする露央沙。これまで露央沙は、意外と妊娠したことはなかった。それは、なぜなら、これまでは、コンドームやピルの使用によって妊娠するのを避けてこられたからだったが。しかし、今度の相手(よしお)には、それが通用しないのだ。ゆえに、そのこと(妊娠)は、当然のことともいえた。はじめての妊娠にショックを受ける露央沙。よしおに自身の妊娠を告げる露央沙。よしおは、露央沙に中絶するよう言った。それは、勧告ではなく、命令だった。

私立セクシー学園X 第七十四話

 ディープキス、ペッティング、フェラチオ、シックスナイン、セックス...。露央沙は、よしおからの、連日の激しい責めにオルガスムスに達していた。よしおの性欲は、凄く、セックス慣れした露央沙がびびるほどだった。それでいて、よしおは、露央沙に、避妊具をつけることを許さなかった。避妊薬を服用することも許さなかった。避妊をすることを許されなかった露央沙は、ほどなくして妊娠した。よしおとのセクシーライフがはじまってからしばらくして、露央沙は、生理が来なくなっていることに気付いた。

私立セクシー学園X 第七十三話

 学校でも、おたがいの自宅でもない、第三の領域...。それは、露央沙の〈職場〉だった。露央沙の通うアルバイト先である。セクキャバとAV撮影所以外のふたつ。風俗店とソープランドだ。よしおは、客としてそれらの店舗に通っていた。料金は、自費で支払っていた。してみると、よしおの実家はわりと裕福な家庭のようだった。よしおは、セクシー系のことに関して、ありとあらゆることを行った。プレー、テクニック、ボディーポジション...。よしおは、生粋のSだった。そしてまた、凄い変態でもあった。

私立セクシー学園X 第七十二話

 露央沙は、よしおに弱みを握られており、よしおの求めに応じざるをえないのだ。SMに近いというよりSMの関係そのものだった。露央沙とよしおが関係を持つ場所は、彼らが行くことができそうな、そして、セックスができそうな、あらゆる場所だった。まず、学園内。体育倉庫(校庭の)、屋上への入り口、体育倉庫(体育館の)、隣の山、そして、廃校舎である。次に、おたがいの自宅。おたがいの家に関しては、決まって家族が留守の時を狙って、ことにおよんでいた。最後に、学校でもおたがいの自宅でもない、第三の領域である。

私立セクシー学園X 第七十一話

 よしおと露央沙は、廃校舎をあとにした。その日から、よしおと露央沙の奇妙な関係がはじまった。恋人同士というわけでも学生結婚というわけでもなく(高校生同士で結婚は無理としても)、しかし、セックスはするのだ。よしおが求め、露央沙は、それを断れないので、応じることになる。強いて言うならばSMの関係に近いといえた。よしおは、放埒に露央沙を求めた。もう、露央沙のことが好きで好きでたまらないということがよくわかった。

私立セクシー学園X 第七十話

 ディープキスしながらのセックスをしたことがない露央沙ではなかったが、好きでもない男とのそれは、初めてだった。そのことは、露央沙に新たな快楽をもたらすのだった。 「露央沙先輩。露央沙...。」 待ちに待った瞬間だった。待った甲斐があった。よしおは、思った。本当に待ちに待ち、待ちくたびれた末の大解放だった。よしおは、解き放ったのだ。これまでに溜まり溜まった、積もり積もった我慢を。それは、大量のスペルマというかたちとなってあらわれた。妊娠するのではないか、というくらいの精液の量だった。

私立セクシー学園X 第六十九話

 「ブショッ!ブショッ!ブショッ!ブショッ!ブショショショショショショショ~~ッッッッッ!!!!!」 すぐに出た。溜まりに溜まったマグマ溜まりが噴火するように出た。大量のスペルマが。よしおの。露央沙は、そのあまりの量に思わずびびった。ここまでの相手の男の大量のスペルマの放出というのは、高校三年にしてすでに男性経験豊富な露央沙でも、あまり経験したことがなかったからだ。露央沙のパンティーを突き破り、怒張した男根を根元まで突き刺すと、露央沙にキスした。すぐに舌を入れてくる。歯を割られ、口内に舌を突き入れられる露央沙。すぐに舌を使い始める、よしお。 「レロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロレロ」 滅茶苦茶(めちゃくちゃ)に舌を使って、露央沙の舌におのれの舌を絡ませ、露央沙の舌を、口内を蹂躙する、よしお。ディープキスしながらのセックス!

私立セクシー学園X 第六十八話

 よしおは、露央沙を押し倒した。パンティーを脱がさず、そのまま、おのれのものを挿れようとする。よしおの、怒張した勃起ペニスは、露央沙のパンティーを正面から突き破っていた。よしおは、この段階で、もうがまんの限界だったのだ。これまで情報収集やらなにやら準備段階に力と時間を費やしてきており、もう辛抱たkまらなかったのである。 「あこがれの露央沙先輩を。グフフ~♪」 うれしそうなよしお。この時点で理性が完全に崩壊している。

私立セクシー学園X 第六十七話

 露央沙のスカートがまくりあげられ、純白のパンティーがあらわになる。あいかわらずのワイドパンティーだ。しかし、よしおの言うところによると、よしおは、黒のTバックパンティーなどよりも、むしろ、このような(いま現在、露央沙が履いているような)、純白のワイドパンティーなどの方が好きだという。よしおは、変態だったのだ。

私立セクシー学園X 第六十六話

 第四部 「T中露央沙。おまえは、今日から俺のものだ。」 よしおが、宣言するように言う。 「今日からおまえは、俺の恋人であり、妻であり、姉であり、母であり、セックスフレンドであり、奴隷だ。」 よしおが、つづけて言った。それは、宣言であり、ある種の呪文であり、天地人に対する誓言ともいうべき宣誓であった。 「わかりました。」 けっこう従順な露央沙だった。 「それじゃあ、さっそく❤」 よしおは、露央沙のスカートの裾をつかむと、大胆にまくりあげた。 (バサーッ)

私立セクシー学園X 第六十五話

 「これが誓約書です。」 よしおが、声高らかに宣言する。 誓約書 わたし、三年A組の女子、T中露央沙は、一年F組の男子、よしお様をご主人さまとし、奴隷としてお仕えすることを、ここに誓います。 “誓約書”には、↑のような内容の文章が記されていた。 「...!」 露央沙は、再び絶句した。 机の上には、どこからか用意された筆記用具と朱肉が置かれていた。 「では、サインをお願いします。」 露央沙は、もはや絶望を通り越して清々しかった。誓約書にサインをし、指紋捺印を行った。 「ありがとうございます。これであなたは今日からぼくの奴隷だ。よろしく頼むぜ!露央沙♪」

私立セクシー学園X 第六十四話

 「あなたが...!」 露央沙は絶句した。 「そうです。連日にわたってあなたのスカートを切り裂いていたのは、ぼくです。そして、それは、いま、この瞬間に精算される!」 よしおは、カッターを取り出したとのは、逆のポケットから、一枚の紙を取り出した。(ちなみに、カッターは、右のポケット、紙は、左のポケットに入っていた。)よしおは、その紙を、机の上に置いた。そして、やおら、カッターナイフを振りかざすと、紙に突き刺した!カッターナイフは、紙を貫通して、その下の机に突き刺さった。 「...!」 びくりする露央沙。

私立セクシー学園X 第六十三話

 いやならT中露央沙の秘密は、白日のもとにさらされることになる、という。もはや絶体絶命を通り越して、詰んでいる露央沙。 「わかったわ...。あなたのいうとおりにするわ...。」 不承不承、よしおの要求を了承する露央沙。 「よし。いいですね。露央沙先輩?」 その時、よしおが、ポケットから、なにかを取り出した。それは、うすい、長方形のものだった。露央沙は、一瞬にしてすべてをさとった。 「!」 それは、カッターナイフだった。それも、普通のカッターではない。大きいサイズの刃渡りのあるやつだ。露央沙は、一瞬にしてさとった。いつからか、露央沙のスカートが鋭い刃物で切り裂かれる事案が発生していたが、その犯人こそ、この眼前の下級生=よしおだったのだ。

私立セクシー学園X 第六十二話

 「それは、こういうことです。」 よしおは、語り始めた。 「ある〈契約〉を結んでもらいます。」 「契約?」 露央沙がオウム返しに聞き返す。 「そう。あの〈契約〉とは、あなたとぼくとの間に、ある関係性を築く、というものです。」 よしおがつづける。 「その関係性とは?友達?ノン。恋人?ノン。セックスフレンド?ノン。」 「...。」 沈黙を保ちつつ、神妙な面持ちで耳を傾けている露央沙。 「SMミストレス?イエス!」 SMミストレス。それが答えのようだった。 「今日からあなたとぼくは、奴隷とご主人さまという関係になる。アーユーオッケー?」 「...。」

私立セクシー学園X 第六十一話

 露央沙の激しい不安は、いまや動揺へと変わっていた。しかも、よしおの言うには、それらの一部始終は、写真や動画におさめられているということだった。激しく動揺する露央沙。そして、あろうことか、せんだっての、あの、サングラスにコートの男との一部始終も知っているようだった。もはや、激しい動揺を通り越して、暗然たる気分にさせられる露央沙。もはや、どん底の露央沙だが、ふりしぼるようにして、言葉を紡ぎ出した。 「なにが望みなの?」 よしおが答える。 「そんなの決まってるじゃない?いいことに♪」 「具体的にどういうこと?」 なおも露央沙が問うと、よしおは、語り始めた。

私立セクシー学園X 第六十話

 よしおは、しゃべりはじめた。それは、露央沙に関する様々な資料データだった。本当によしおは、露央沙に関してなんでも知っているようだった。最初は、あたりさわりのない事柄からはじまって、しだいに過激な内容へと遷移していく。露央沙の自宅の住所、電話番号、露央沙個人の携帯電話の番号、メールアドレス、家族構成、学業成績、交友関係...。と、ここまでが、あたりさわりのない内容。過激な内容としては、校内でのセックスフレンドに関するデータ、一ヶ月にするオナニー(自慰)の回数など。果ては、セクキャバ、風俗店、アダルトビデオのアルバイトなど、どうしてそんなことまで知ってるんだ、というようなことまでキャッチしていた。

私立セクシー学園X 第五十九話

 「あの手紙は、あなたが...。」 露央沙が聞く。 「そうです。あの手紙を書いたのは、ぼくです。」 少年=「よしお」が、答える。 「わたしの秘密を知っているって...。」 緊張感が一気に高まる。 「そうです。ぼくは、あなたの秘密を知っています。T中露央沙先輩♪」 「わたしのなにを知っているって言うのよ。」 強がる露央沙。 「いろいろなことを。T中露央沙のことならなんでも知っている。T中露央沙のファンですから。ぼくは♪」 「具体的には...?」 T中露央沙の緊張感は、激しい不安へと変わった。それから、よしおは、語り始めた。

私立セクシー学園X 第五十八話

 露央沙が口をきかないので、少年の方も黙ってしまった。ややあって少年が再び口を開いた。 「T中露央沙。」 今度は、「先輩」がついていなかった。 「あなたは、だれ?私になんの用?そもそもわたしをここに呼び出したのは、あなたなの?」 最後の質問は、それはそうだろう。露央沙にしては間抜けな質問だった。 「そういうことです。」 少年は、認めた。露央沙の三つの質問のうち最後の一つを。しかし、まだ、最初の質問と次の質問には、答えていない。 「そういうことですよ。先輩♪」 口ぶりからいって、下級生のようだ。 「ぼくの名前は、“よしお”。一年F組の男子です。」 “よしお”...。仮名(偽名)だろうか。露央沙は、思った。

私立セクシー学園X 第五十七話

 その人物の正体は...?その人物の正体は、若い男。いや、若い、というより幼い。少年と言っていい年頃。いや、少年そのものだった。半袖のワイシャツに黒いズボン姿。学生服姿だった。なんのことはない。その人物(少年)は、この学校の生徒だった。露央沙が立ち尽くしていると、少年が口を開いた。 「T中先輩。」 露央沙は、しかし、なにも言わなかった。 「T中露央沙先輩。」 またしても、露央沙は、なにも言わなかった。 「露央沙先輩。」 露央沙、無言。

私立セクシー学園X 第五十六話

 とりあえず、相手がなんであるのかが具体的にわかって、さきほどの得体の知れない恐怖からは解放された露央沙。しかし、新たな、さきほどのそれとはまた異質な緊張感が露央沙を襲う。それは、血肉ある生身の人間の方が、ある意味、霊やおばけより恐ろしいかもしれない、という感傷だった。思わずあとじさる露央沙。だいぶ暗闇にも目が慣れ、教室内をさきほどよりもよほど見通せるようになってきた。そして、露央沙には、さきほどより克明に、相手の輪郭がわかってきた。その人物の正体は...。

私立セクシー学園X 第五十五話

 背後で物音がする!露央沙は、おどろいて振り返った。そこには、一人の〈男〉が立っていた。“男”というのは、暗闇のため、相手の人物がよくわからなかったからだが、その人物が、男性であるということは、暗がりではあるものの、全体の輪郭から大体わかったのだった。その人物が、霊とかではないことは、露央沙にもわかった。霊とかにしては、立体感や現実感がありすぎるからだ。(それは、暗がりの中でもなんとなくわかった。)

私立セクシー学園X 第五十四話

 露央沙は、なにげなく、教室中央の机に歩み寄った。机のかたわらに立つ露央沙。待つこと数分。謎の脅迫者はもとより誰もやってくる気配がない。露央沙にとって来慣れた空間であるはずが、この時は、様子がちがった。(状況が状況だけに当然だが。)し~んとしずまりかえった教室内。空気は乾いていたが、露央沙の現在の心理状態がそうさせるのか、うそざむいような気配すら漂ってくるようだった。急に怖くなった露央沙。と、その時...!

私立セクシー学園X 第五十三話

 露央沙は、教室の前方(教壇のある方)から、入ってきた。(教室の後方(教壇のある方の逆側)は、机と椅子が積み上げられていて入れないためだ。)この廃校舎は、生徒たちからは、通称“ラブホテル”と呼ばれていた。生徒たちが、生徒間でのSEXのために、よくこの建物を利用するからだ。露央沙自身も、この校舎をよく利用する一人であった。窓に打ち付けられた板の一部に、ひときわ大きな空隙があり、そこから差し込む光が、教室内の一隅を、サーチライトのように照射している。(その光線が照らし出している部分は、円形ではなく、多角形だが。)

私立セクシー学園X 第五十二話

 某月某日。暗い室内。窓は内側から、何枚もの木の板によって打ち付けられている。しかしながら、雑に打ち付けられているため、外からの光の遮断が完璧でなく、板同士の隙間から光が差し込んで来ている。そのため、室内は、暗いとはいえ、完全な真っ暗闇ではなく、多少、見通せるようになっている。露央沙は、ここにいた。いわずとしれた廃校舎内の一室である。ここが、かつて教室として使用されていたことをしめすものは、広大な空間の両側にうずたかく積み上げられた机と椅子、前方の教壇と黒板である。教卓は、ない。教室の中央付近にも、机と椅子がいくつか、ある。こちらは、積まれているのではなく、普通に「机と椅子」として、そのままのかたちで残されているのであり、往時の姿をとどめている。教室の後ろの方の壁には、ポスターや壁新聞が貼られている。破り取られたものもあれば、その当時のままに、その姿をとどめているものもある。露央沙は、背後の扉を閉めた。

私立セクシー学園X 第五十一話

 署名はなかった。サイトのどこにも作者の名前は載っていなかった。『●●のホームページ』というサイトタイトルの「●●」が、作者の名前でないことは明白だった。(ペンネームも含めて。)まさか、このサイトは、自分すなわちT中露央沙に指示をあたえるためだけに作られたというのだろうか?勘ぐる露央沙。だが、そう考えると、すくなからぬ衝撃を受ける露央沙だった。アクセスカウンターは、約2000を計上していた。

私立セクシー学園X 第五十話

 露央沙は、神妙な面持ちで、さらにその下段を読み進めた。そこには、こうある。 ~廃校舎に来い その中のX年X組で待つ 来なければおまえの秘密をばらす~ 露央沙に人に言えないような秘密はあった。その多くは、恋愛やセックスに関するものであった。単なるハッタリという気もするが、どうなのだろうか?露央沙には、わからなかった。

私立セクシー学園X_第四十九話

 露央沙は、その箇所に釘付けになった。その箇所に書かれていたのは、こうだ。 ~T中露央沙に告ぐ~ その文章は、サイトタイトルの直下にあった。ちなみにサイトタイトルは、●●のホームページという、あたりさわりのないものである。サイトタイトルは、当然ながら、ページの最上部に存在する。ホームページでは、サイト内の上部に位置するほどその情報の意味は重要となる。当然ながらもっとも重要なのは、サイトタイトルである。そのサイトタイトルの直下に自分の名前が来ているのだ。露央沙が不安な気分にさせられるのもうなずけた。

私立セクシー学園X 第四十八話

 露央沙は、早速、携帯電話を駆使してQRコードを読み取ることにした。携帯電話を駆使してQRコードを読み取ると、あるサイトにリダイレクションされる。すると、そこは、WEBデザインはシロウト感が丸出しの個人サイトだった。全体に白と黒が多い。(というか、ほとんどそれしかない。)画像は、ない。文章情報はあるが、時事ニュースや他サイトへのリンク、あとは、アフィリエイトバナー広告などが主である。それらが無秩序に配置されているのである。初期の頃のサイトのようなサイト。そういう印象のサイトだった。思想的には、クア(癒やし)でもゴア(過激)でもない、よく言えば普通、悪く言えば何が言いたいのかわからないサイト、そんな印象を露央沙は、このサイトに対し、持った。そんななかで、一点、露央沙の興味を引く箇所があった。

私立セクシー学園X 第四十七話

 露央沙は、自宅に帰り着くと、すぐに自分の部屋に入った。レースのカーテンを閉める。ドアにも鍵を掛けた。なんとなく、人の目を気にするような心理状態にあったからだ。そんな心理状態に置かれるもととなったのは、もちろん、あの手紙のせいである。 ~おまえの秘密を知っている~ なぞの文章とこれまたなぞのQRコード...。謎が謎を呼ぶ展開に露央沙の心は、心騒がせられるのだった。(そんなにではないが。)

私立セクシー学園X 第四十六話

 この手紙(ラブレター)が、はじめて露央沙の心を動かした。 ~おまえの秘密を知っている~ あきらかに、意味深長な一文であった。そんな横書きの文章の下には、なにか黒い点の集まりが刻印されている。それは、QRコードだった。紙片に書かれているのは、これだけだった。ふだんは、興味のないような男子のラブレターならくしゃくしゃポイする露央沙だったが、この文をそうするわけにはいかなかった。露央沙は、封ごとラブレター(ともいえない。単なる脅迫文としか思えない。)を鞄に入れると、こころなしか急ぎ足で自宅に帰った。

私立セクシー学園X 第四十五話

 いや、ズバリこの学校の生徒だろう。それ以外ないだろう。露央沙は、推理した。文系の才能は、あまり大したことがなかったが、頭の回転力は、ずば抜けていたのである。露央沙は。まあ、ラブレターの差出人が、この学校の生徒であることは誰でもわかることであるが、露央沙がすごかったのは、文章中の“丸”の有無から、相手の属する年代(年齢)を、推測した点に尽きるのである。

私立セクシー学園X 第四十四話

 そこに書かれていたのは、こんな内容だった。 ~おまえの秘密を知っている~ 丸(句点)が、打たれていないのが、特徴的な文章だった。現代的な文章構成術、と、言えた。つまり、この文章を書いたのは、現代に暮らす若い人物、ということができるだろう。この間の、サングラスに帽子にマスクの人物などとはちがう(あの時のサングラスに帽子にマスクの人物が若いか年いっているかがわかったわけではなかったが、露央沙には、そう思えた。(若いようには思えなかった。あの人物が。) )、若い人物、そう、この学校に通う生徒たちのような、である。

私立セクシー学園X 第四十三話

 そういうわけで、露央沙が、その手紙に心を動かされることはなかった。無表情のまま白い封筒を手に取る露央沙。ハート型の封印を解く露央沙。すると、そこには、当然のことながら一枚の紙片が入っている。紙片には、なにかが書かれている。紙片に書かれている内容を読む露央沙。すると、そこに書かれていたのは...。

私立セクシー学園X 第四十二話

 露央沙は、しかし、無表情だった。なぜなら、このたぐいのものは、見慣れていた(見飽きていた?)からだ。露央沙は、モテた。はっきりいってモテモテだった。モテモテのモテ子...。露央沙の場合、三年生であり、最上級生だったため、自分から見ての上級生というのは、すでに存在しなかったが、同級生にも下級生にもモテた。特に下級生からの人気がすごかった。告白されることなど日常茶飯事だったし、ラブレターをもらうようなこともザラだった。

私立セクシー学園X 第四十一話

 (カラ~ンコロ~ン) 終業のベルが鳴った。HR、掃除を終え、帰り支度を整えると、露央沙は、下駄箱に向かった。下駄箱のフタを開ける。と、黒い革靴の上になにかが置かれている。白い長方形の厚みのない物体。それは、便せんだった。形状は、電子メールのアイコン(✉)の現実版である。(逆だが。)だが、微妙に普通のメールとは異なる点があった。それは、三角型の折り返しが、赤いハートマーク(❤)で封印されていることだ。そう。これは、疑いようもなく、ラブレターであった。

私立セクシー学園X 第四十話

第三部 始業の鐘が鳴る。 (カラ~ンコロ~ン) 露央沙は、教室にいた。その時の授業内容は、数学Ⅰであった。露央沙は、どちらかというと、国語や社会科などの人文科学系の授業内容より、数学や物理などの理工系の授業内容の方が得意科目だった。そういうわけで、授業中に、メイクアップや携帯電話をいじるようなこともなく、比較的真面目に授業を傾聴している露央沙だった。

私立セクシー学園X 第三十九話

男は、柵を乗り越え、山の中へ消えていった。(すぐ下界(街中)に下りる道があるので、そこから下りていったと思われた。) 露央沙は、生の銃(男の生ちんぽ)に満足だった。激しいセックスだった。露央沙は、再びパンティーを履くと、着衣の乱れを直し、その場をあとにした。しかし、露央沙は、気付いていなかった。その場に、自分(露央沙)と、謎の男以外に、もう一人の人物がいたことを。

私立セクシー学園X 第三十八話

 「させろ。」 男が、命令する。 「いいですわ❤」 快諾する、露央沙。 「よーし、いい子だ。」 男が、露央沙の純白のパンティーを引きずり下ろす。たちまち、パンティーが縮んで小さくなり、露央沙の片方の足(ちなみに左足)にまといつく。露央沙と男は、セックスをした。ちなみに、銃は、モデルガンだった。

私立セクシー学園X 第三十七話

 「ああ❤」 感じてしまう露央沙。もう、恐怖やストレスはなかった。ただただ、快感だった。いつなにかの手違いで火を噴くかもしれない凶器。それはとてもスリリングな刺激を露央沙にもたらすのであった。 「気持ちいいか?」 男は、聞きながら、銃を使って露央沙の股間を責めた。あらゆる角度から〈コーゲキ〉し、露央沙に休まる隙を与えず、責め立てる。 「あ~ん、最高ですわ❤ご主人さま♪」 余裕ができたのか、露央沙は、いたずらっぽく男に目くばせした。 「うう。」 男も興奮しているようだった。

私立セクシー学園X 第三十六話

 男は、銃口を、露央沙の股間に押しつけてくる。思わず腰を引っ込める露央沙。 「動くな。動くと、撃つぞ。」 男が脅す。かたまる露央沙。 「もとの体勢に戻れ。」 男が、命じる。かたまったまま動けないでいる露央沙。 「早くしろ。さもないと...。」 いたしかたなくもとの体勢に戻る露央沙。しかし、男は、手(銃を持っている方の手=右手)を、引っ込めない。そのままの状態を保っている。サングラスとマスクでわからないが、男の顔は笑っているように見えた。しかし、やはり、サングラスとマスクのために、本当に笑っているのかどうかは、露央沙にはわからない。 「うっ☆」 銃の先端が、露央沙のパンティー越しの秘部に、ちょっとめり込んだようになる。銃は、まるでちんぽだった。銃の形をしたちんぽ。鉄製のちんぽ。

私立セクシー学園X 第三十五話

 「ああっ。」 露央沙は、興奮しているようだ。男は、スカートの裾をつかむ手を、右手から左手にチェンジした。いきおい、左手で持っていた銃も、右手へと移る。男は、その、右手で持っている銃を、突きつけた。露央沙の股間に。パンティー越しに、露央沙の股間のものに、銃口が突きつけられる。パンティーの薄い布越しに、拳銃の銃口が露央沙のウァギナを狙っているのだ。 (じわあっ) あそこが濡れてくる露央沙。男の指は、銃の引き金に掛かっているのだ。いつ引き金を引かれてもおかしくない状況である。いや、おもいのほか引き金があまく、なにかの拍子に引き金が引かれてしまう(かもしれない)。そう考えると、たまらなく興奮し、激しくなってしまう露央沙だった。

私立セクシー学園X 第三十四話

それは、さながら、黒い、逆瀑布だった。 男が、突然、露央沙のスカートの端をつかんでめくりあげたのだ。 (バサーッ) 勢いよくまくりあがるスカート。 「ああーっ。」 思わず声をあげる露央沙。意外にも、サイドがワイドな、シンプルな、純白のパンティーが露出する。意外とシンプルで普通なパンティーであるところが逆にいやらしかった。浅黒い、露央沙の太ももとのコントラストが妙にいやらしかった。サングラス越しに、パンティーを凝視する、男の視線が、露央沙の股間に食い込む。

私立セクシー学園X 第三十三話

 「ソ、ソープよ。ソープランド...。」 露央沙は、口ごもりながら、答えた。 「ほかにはどうだ?もうないか。」 「まだ、あるわ。」 「なんだ?アダルトビデオか?」 「そうよ。アダルトビデオのアルバイト。AVのバイトしてるのよ。わたし...。」 「もう、ないか?ほかには。」 「もう、ないわ。」 「そうか。じゃあ、次は、俺と結婚しろ。」 「い、嫌よ...。」 「冗談だ。」 (バサーッ)

私立セクシー学園X 第三十二話

 「キャバクラか?おまえのバイト先は。」 「Y、YES。」 答えてしまう露央沙。 「セクキャバか?」 「YES。」 また、答えてしまう露央沙。今度は、よどみなく答えている。徐々に抵抗がなくなっていくようだ。 「ほかには、どうだ?YESかNOだけでなく、具体的に答えてもいいぞ。」 質問のスタイルを変えて、うながす男。 「ほ、ほかにもあるわ。バイト先が。」 思わず、「ほかにもある」と、白状してしまう露央沙。 「教えろ。」 再度、うながす男。 「ふ、風俗店よ。」 「ほう、どんな?」

私立セクシー学園X 第三十一話

 「エッチなバイトか?」 「そ、そうよ。」 あらがえず答えてしまう露央沙。男の手(右手)の愛撫は、それくらい気持ちいい。 「具体的には、どんなバイトだ?」 男が、興味津々に、聞く。 「そ、それは...。」 言い淀む露央沙。なんとか最後の精神力をふりしぼって快楽に抗しているのだ。 「それでは質問を変える。YESかNOで答えろ。いいな?」 男が、そこで一瞬、手の力を強める。 (キュウウ) すごい快楽が露央沙を襲う。全身に稲妻が走るような衝撃(快感)を受ける露央沙。 「あ、あ~☆わ、わかりました~☆ご主人さま~❤」 何故か、男をご主人さまと認めてしまう露央沙。

私立セクシー学園X 第三十話

 露央沙の「ええ。」は、肯定の“ええ”ではなく、軽い驚きをあらわす“ええ”だった。どうやら、胸が露央沙のスイッチのようだった。制服の下から、制服の胸部を張り切らせている露央沙のパイオツが、はち切れんばかりにセーラー服の胸部の布を盛り上げている。男の手(右手)は、その、露央沙の巨大なおっぱいをさわりながら聞くのだ。 「アルバイトとか、しているのか?」 「し、しているわ。」 (あ~ん、口が勝手に~☆) 口が勝手にしゃべる露央沙。

私立セクシー学園X 第二十九話

 「いろいろとしゃべってもらうぜ。」 露央沙に話しかける男。 「名前は?」 聞く男。 「うっ。」 呻く露央沙。 「うっ、じゃねー。おまえの名前を聞いているんだ。」 「田中R央沙。」 (く、口が勝手に。) 口が勝手に動いて言葉を紡ぎ出す露央沙。 「もう一回。」 「T中露央沙。」 (なによ、これえ。) 口が勝手に言葉を紡ぎ出すことに衝撃を覚える露央沙。 「俺は、この道のプロなんだよ。」 男は、この道のプロだった。 「よーし。露央沙。これから俺の質問に答えてもらうぞ。」 「ええ。」

私立セクシー学園X 第二十八話

 露央沙の身体に触れまくる男。触る、触る、お触りし放題だ。 「あん❤」 喘ぎ声をもらす露央沙。 「ああん❤あん❤あん❤」 よがり始める露央沙。男は、制服ごしに、露央沙の豊満なおっぱいをまさぐっている。巨乳というより爆乳といっていいサイズだった。露央沙の乳は。Dカップを優に超える大きさだ。 「でっかいおっぱいをしておるな❤」 男が、驚嘆したように言う。実際、驚嘆していたろう。男は。 「ああ...。」 喘ぐ露央沙。

私立セクシー学園X 第二十七話

男が、さらに一歩、露央沙の方に歩み寄る。 「身体検査だ。」 男は、手にした銃を右手から左手に持ち変えると、銃を突きつけた状態で、露央沙の身体への“身体検査”をはじめた。 「あん。」 色っぽい喘ぎ声をもらす露央沙。銃を突きつけた状態で逆らえない抵抗できない女体をボディタッチしまくる男。なんともえげつない、えげつなすぎる男だ。